冬の個人懇談〜高校一年生編その2〜

高校の個人懇談の日程が決まったある日、久々にお兄の塾から電話が。

関西とは違う独特のイントネーションで話す塾長(息子と家でモノマネしてますなんて言えないwww)、学校の懇談後にどうしても面談をしたい、しかも『担当講師もお母さんに会って話がしたい』という。
私はともかく、お兄の方が忙しくなかなか日程の調整がつかない。
しかも『担当講師』とも時間を合わせようとすると土曜か月曜の9時半過ぎでないとダメだという。
早く布団に入りたいお兄は渋っていたが、やむなく年明けすぐの土曜、冬季講習2コマが終了する夜9時半過ぎに四者懇談(!!)の約束をする。
に…兄さん、なんかやらかした? 

理系で大学進学を希望するにもかかわらず、いつまでたってもエンジンのかからない彼にハッパをかける、という狙いは理解できる。
年末の学校での個人懇談で渡された成績表を持参するように言われていたが、他にも学校で受けた校内テストや模試の成績も包み隠さず報告すべくコピーを取って行く。

定期テストの成績…直前に塾でも追加授業を受けているにも関わらずあまり振るわない点数に見せるのも憚られるが、塾長はそれほど慌てない。
模試の成績がそれほど悪くはないからであるらしい。
いくつかの模試の結果に目を通した塾長が口を開く。

「この…『阪大』って?」

とある模試の志望校欄には国公立、私立とも3校ずつ記入できる。
上から2つは今狙いをつけた大学を書いたが、残りの一枠は適当に書いた、と本人は言う。
かといっていくら適当でも『京都大学』と書くのは気がひける。
だから『大阪大学』と書いた模様だが、無論彼はこの近畿圏で阪大と言えば京大に次ぐ難易度である事は知る由もなくボンヤリ(笑)と枠を埋めただけなのだ。

「『阪大』目標にしてみるか?」

いやいやいや、塾長〜!?
能力を高く買っていただいているのはわかるけど、流石にキビシイでしょ?
呆気にとられる兄さん。
しかし至って真面目な提案であるらしい。
最初から『ちょっと頑張れば行けそう』な所に目標を定めておくより『思い切り頑張らんと無理』な所に目標を据えた方が頑張るのではないか、との事。

確かに第一希望は今でもC判定が出ている事を思うと、兄さんの性格上「それなり」の頑張りしかしないのではないのか、と思う。
高校受験だって専願だとA判定が夏から出ていたのだ。
もっと頑張っていれば特待生も取れたかもしれないのに、彼はそれほど必死にならなかった。
プロ野球だってペナントレースが始まる前から「目標は3位です」なんて言う球団はない、みんな「目標は優勝、そして日本一」って言うさ。
行けるかどうかはともかく、目標を高めに設定するのは賛成。
母は『目標・阪大』でOKっスよ、先生!
兄さんも『目標・阪大』ムードに押されたか
「まぁ、それもアリかな」
となんとか納得。
 
目標は決まった。
…で、ここからが本題。
これから進級するにあたって、もう定期テストではなく受験に特化した勉強をさせたい、との事。
『阪大』を目標とするからには明らかに今の勉強時間では足りない(『阪大』目標でなくとも高校生としては足りてないと母は思っているが(笑)
どうせ家にいたってロクに勉強しないんだったら『自習』にいらっしゃい、という話。

塾に通った経験がほぼ皆無の私は知らなかったのだが、塾という所はほぼ全て『自習室』又は『自習用のスペース』というものを完備している、らしい。
お嬢なんかはそれを活用し倒すくらい活用していて、午前中のみの冬季講習が終わった後も夕方まで自習室で勉学に励んでいるのだ。
ほぼ母の労働時間と同じくらい塾に滞在していることもしばしば。
自宅と違い誘惑がなく、わからなければすぐに質問も出来る。
お兄なんぞは学校にも塾にもそういった場があるにもかかわらず、極端なインドア派のせいでそれをフル活用には程遠い。
学校の自習室に通うよりは格段に近い塾ですら必要以上に滞在することはなかった。

そんな彼が『自習に通う』事を提示されわかりやすく苦悶の声をあげ頭を抱える。
が、構わず話を進める塾長。
土曜日の夜に2時間ほど自習に来ることを提案する。
「…土曜の夜?」
どうせお嬢も塾なんだから親としてはなんの支障もない。
しかし土曜の夜といえばテレビも見たいしゲームもしたい。
そんな思いからかなかなか首を縦に振らない兄さん。
だったら何時なら来れる?夕方なら?という塾長の問いかけに「土曜の午後4時くらいなら」と兄さん。

「でもなー数学と英語を1時間半ずつはやりたいんやけどなー。」
ちょっと譲歩して『土曜の夕方』を引き出した塾長は更なる提案をする。
土曜の夕方3時間は避けたい本人。
通常授業と塾が休みの日を除くと火曜、金曜の夜と土曜の夕方から夜にかけてしか時間がない。
母は「全部行けばいーやん!」とお気楽に思っているが(笑)、兄さんは金曜の夜はなるべく出たくない。
「じゃあ火曜の夜で」

コレが交渉術というやつかな、とこっそり思う。
あんなに渋っていた兄さんが通常授業の他に、火曜の夜と土曜の夕方に自習に行く、『阪大』を目標にする、ということで納得し懇談を終えた。
塾長は明言しなかったが、徐々に自習時間を増やし本当に阪大を目指せるレベルまで持っていきたいという意図がある模様。
あとはどれだけ本人が本気になるかだな。
帰宅して留守番をしていたオットに懇談の結果を報告する。

「え?バンダイ目指すの?」

親もこのレベルだから(笑)

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by kamkim22 | 2018-01-22 07:36 | うちのお子さんたち | Comments(0)