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無謀な国公立大志望の受験生(兄)と公立中高一貫新入生(妹)と腐れヲタの母。今日ものほほんと生きてます。

by ota_haha

実録・地獄の三者(+1)懇談

勉強合宿でクーラーのきいたホテルに缶詰めだったせいか、その後はテキメンに体調を崩していたお兄さん。
しかし先週末でお盆前の学校は終了。
その前に一大イベントがある。
個人懇談!!!
あぁ、年二回の苦行がやってきた。
合宿があったせいで既に夏休みが半分終わった先週の土曜日に設定された。
しかも最終日だ。

土曜日、ということは。
伝家の宝刀(でもない)、父発動である。
「父ちゃんに行ってもらうで!」
「それだけはやめて!!」
どうせ父が来ても話がわからないだろうから来て欲しくない、寧ろ父が人前にでてくるのが恥ずかしい。
『絶品チーズバーガーTシャツ』なんか着てこられた日には彼はグレるかもしれない。
しかし嫌がられればそうしたくなるのが母。
この期に及んでは父も出動しなければなるまい、そして現実を知るべきである。
教育を母任せで知らんと言ってはならんのだ。

…というわけでそれほど乗り気ではなかったオットも伴って懇談へ。

担任、開口一番。
「こないだの模試の結果に衝撃を受けたんやけど」
とタブレットを示す。
6月に受けた記述模試の結果だ。
そういえば成績が開示されるのがその日であったのにチェックを忘れていた。
英数理、三教科の中で極めて低いのが得意だったはずの数学。
この数字は…恐る恐る尋ねてみる。
「…これは、『偏差値』ですよね?」
「そうです」
得点…ではなく偏差値。
得意だったはずの数学が偏差値30台。
マーク式なら欄を間違えれば起こりうる。
しかし記述式となると、とどのつまりは理解が出来ていないと判断するのが妥当。
あまりの数字に言葉を失う。
どうやら得点は一桁であったらしい、満点は200点。

「まぁ、全国探せば行けるところはあるかもしれないけど」
先生の言葉が冷ややかだ。
既にやりたいことはある。
第一志望も学部も確定し昨年から一貫している。
今年の春の段階でも行きたい学部が決まらない、何がやりたいのかわからない、と言っていた保護者もいるのに。
それでもかなり厳しいということはずっと言われてきた。
本当にずっとずーっと言われ続けてきたのだ。
今回の模試の結果から見ればもはや寝言は寝て言え、志望校再考しろ、寧ろ進学無理でしょ諦めれば?レベルだ。

「ホンマに大学行きたいか?」
担任の問いかけにはいと答えるものの歯切れは悪い。
「夏休み前半ちゃんとやってた?」
ますます歯切れは悪くなる。
本人的にはやっていた、つもり。
だが、やっていたことを具体的に言えない。
母は暴露する。
「この人、家ではタブレットで動画授業ばっかり見てますけど?」
本人はそれで勉強したと思ってる。
なのに成績が伸びないことをどう対策していいかわからない。
でも担任も母もわかってる。
決定的に演習量が不足している。

去年は去年で『神授業勉強法』という謎の方法を生み出しコテンパンだったが、今年も再び。
「動画見てるだけで勉強した気になってるだけ!」
担任の指摘、まさにその通り。
母もずっと言い続けてきたが、母が言うより担任に言われる方が重みがある。
自らの勉強法の誤りをようやく自覚するに至る(遅っ)。

更には彼の勉強に取り組む姿勢にも厳しい指摘を受ける。
放課後の自習などはほぼ出席していないらしい。
『用事がある』と理由をつけて欠席しているらしいが「用事などない」ことは既に母の証言からバレバレだ。
かといって家ではほぼタブレット。
テレビはあまり見ていない、との自己申告だが相変わらず仮面ライダーの時間にはキッチリテレビの前。
ちょっと休憩、と野球を見てはすぐに1時間テレビの前に鎮座したまま。
「下の子が中学受験した時はすべて投げ打って必死でやってましたけど!」
比べてはいけない、そう思いつつ愚痴も出てしまう。
お嬢の受験前はテレビどころか何もかもを断ち切って塾に通い詰めていた。
平日は顔も見られないくらい遅くまで。
今でも定期テストの直前に
「見たいテレビ全部録画して本気でやる!」
って宣言して本気でやってたぞ。

受験生としての心構えすら全く出来ていない。
本当に行きたいんだよな、大学。

ちなみに
「理系で私立大行かれると経済的にしんどいので、ここまでのラインしかお金は出せないってことはずっと言ってます!」

母は朗らかに宣言する。
全国どこかに彼の現状のレベルで入れる大学はあるのかもしれない。
けれどそこは彼の学びたい事を満たす大学であるとは思えない。
理系でも低レベルな学校になると、それはそれはとんでもない授業がされるらしい、という情報もある。

「全国どこでも行かせる気はないです。ダメなら就職でも自衛隊でもいいので家から追い出します!!」

ここまできてやる気も出さず無駄に教育費を出すくらいなら大学など行っていただかなくて結構。
就職して無駄に私立高校行った学費返してほしい。

「どうする?やる?やらない?」

やる、と言うもののますますもって歯切れが悪い。
毎度のことなので母はまた始まったよ、と思っているが初懇談の父はもはや怒りに満ちた顔をしている。

やるんならこれからどうする。
どういう風に取り組むのか。
「合格のために1日どれくらいやらんとあかんと思う?」
「うーん…12…3時間くらい?」
いやいやいや。
今までだって出来てないことをいきなりどうすんねん。
そもそも7〜8時間は寝たい人なのに。
だいたいそれだって毎日のように母は言ってきた。
睡眠時間を確保しつつ受験勉強するなら起きてる時間は無駄にしないように心がけろ、って。

なかなか具体的な決意や対策が出てこない彼にしびれを切らし、懇談資料を裏返した白紙部分に今後のタイムスケジュールを書くように促す担任。
どのように勉強時間を作り出すのか。
何かブツブツ呟きながら指折り数え始めたお兄さん。
何を思っているのかはよくわからない。
書いていることもよくわからない。
夫はおそらくはブチ切れる寸前だ、腕組みして息子を睨みつけている。

「この人、毎日6時前に起きて家の手伝いもしますけど6時半には朝ごはん終わってます!7時半前に家を出るまでかなり余裕あります!」

またも母の暴露大会。

「え?家出るまで何してるの?」
受験生がほぼ1時間近い朝のひとときを無為に過ごしている事に担任が驚きの声をあげる。
「え…?食洗機、回したりとか…」
自分の食器をセットして洗剤入れてスタートボタン押すだけだ。
5分どころか1分もかからんわ。

朝早めに家を出ると教室には一番に到着する。
教室の鍵を取りに行くのが彼の役目、始業の8時半までにも、ほら余裕の時間が。
しかもバス通学でありながら30分以内で到着するという登校至便な環境。
そういえば学校の自習室、午前7時から開いている。
通学に1時間以上かかるにも関わらず朝から自習室で勉強している生徒もいるという。
本人としてはおそらく最も避けたいところではあったのだろうが、そんな話を聞いてはもう嫌とか無理とか言えない。

だんだん取調室みたいになってきた。
グチグチ呟きながらスケジュールを考える。
母はご陽気に言う。
「7時から自習室行くんなら6時半ちょっと前に家を出たらいいから少し早く起きるだけで行けるね❤️」
観念したようにスケジュールを書き始めたお兄さん。
朝は7時から自習室に。
放課後は塾のない日は夜7時半まで自習室に。

「先生、日曜も自習室開いてますよね?」
勿論。
わかっててわざと質問した(笑)
そう言われて日曜用のスケジュールも書き始める。
朝7時から夜7時半まで。
「ちゃんと行って勉強するんなら弁当二食でも三食でも作るよ❤️任せて‼️」
中学受験では弁当2つくらい当たり前みたいに作ってたからな!
それくらいの協力体制は当然だ。
いつも干してもらっていた洗濯物もこれからは母とお嬢でなんとかしますし!
なんという素晴らしいお母さん(自画自賛)。

かくして今後のスケジュールが完成…って何かおかしい。
「先生、自習室って夜8時まで、ですよね?」
これもわかっていて聞いた。
8時まで、なのに彼のスケジュール上は全日『7時半まで』になっている。
この30分の差はなんなのか?
「7時半に帰らないとバス乗れない、とかか?」
訝る担任。
「いえいえ、歩いてでも帰れますよ!」
余計なことを口走り続ける母。
つまりこの30分の違いがまだなんとなく覚悟を決めきれない、そんな風に思えてならない。
結局、終了時刻を8時に修正した。

「で、夏休み残り3週間、何やる?」
数学や物理、化学などいくつか問題集をあげていく。
この3週間あまり、自分で決めたスケジュールに則って決めた課題をこなしていく。
今までのズボラが一転するようなハードなスケジュールが出来上がった。
担任がそれを早速人数分コピーし『証拠物件』として手渡される。
ここで『やります』と担任・両親の前で表明したのだ。
もうそりゃ、やらなきゃいけない。

センター試験最終学年、ハードになることは最初からわかりきってる。
ガムシャラに頑張ってそれでもなお届かなければ努力を讃えてやることも出来るが、今の状態で「無理でした」と言われたら怒りしか湧かない。
やれる時にやれる事をやらないのなら自分の望む結果など得られようはずもない。

懇談はうちで最後だった模様、終わったら実に1時間超えていた。
コレが彼にとってのキッカケとなる事を切に願う。

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折しも京都が予想最高気温39度だった日。
猛烈に暑い中、大人3人が彼に1時間以上も時間を割いたのだ。
いよいよ逃げも甘えも許されない。
過酷な受験生の世界に飛び込んでいけるのか、正念場だ。

by kamkim22 | 2019-08-14 22:37 | クラスでビリの高校生が大学受験する話? | Comments(0)